「万博国際合唱交流プログラム」姉妹都市学生合唱団 交流記録
「開拓の心」が紡いだ絆、万博の舞台へ
2025年7月、那須塩原市と姉妹都市であるオーストリア・リンツ市の学生たちが、音楽を通じて友好の輪を広げる「万博国際合唱交流プログラム」が実施されました。7月22日のリンツ市合唱団の来日から29日の別れまで、両市の学生たちは共に練習を重ね、大阪・関西万博という大舞台でその集大成を披露しました。
7月22日(火曜日)~24日(木曜日):那須塩原での初対面と合同練習
<7月22日 感動の来日、歓迎の夜>
はるばるオーストリアのリンツ市から、「アダルベルト・シュティフター音楽高校」の学生10名と教員3名、計13名で構成されるリンツ市合唱団が那須塩原市に到着しました。一行は長旅の疲れも見せることなく那須千本松牧場の散策を楽しんだ後、夜の歓迎会に参加。那須塩原市の温かい歓迎に対する返礼として披露された合唱は、今後の交流への期待を大きく膨らませる素晴らしい歌声でした。
那須千本松牧場
リンツ市合唱団歓迎会
<7月23日 歌声で一つに>
市内の三島ホールにて、両市の合唱団がいよいよ感動の初対面を果たしました。 那須塩原市合唱団が練習を重ねたドイツ語の歌で歓迎すると、リンツ市合唱団もそれに応えて美しい歌声を披露し、会場は大きな感動に包まれました。 プレゼント交換やパート練習ですぐに打ち解けた一同。昨年11月の結成以来、オンラインで交流を続けてきた2つの合唱団が、名実ともに「姉妹都市学生合唱団」として一つになった瞬間でした。
那須塩原市合唱団による歓迎
両合唱団の交流会
<7月24日 言葉を越えたハーモニー>
この日は、より深く互いの音楽を学び合う一日となりました。 特に難曲であるオーストリアの歌「I am from Austria」の練習では、リンツ市の学生たちが丁寧に発音を指導。その甲斐あって、ハーモニーの完成度は飛躍的に向上しました。 休憩時間にも自然と歌声が響き渡るなど、音楽が言葉の壁を軽やかに越え、学生たちの心を固く結びつけていきました。

パート練習
昼食の様子
7月25日(金曜日)~26日(土曜日):いざ大阪へ、最終リハーサル
万博での公演への期待を胸に、一行は25日に大阪へ移動しました。 翌26日、いよいよ舞台となる万博会場へ。オーストリアパビリオン、ポップアップステージ、EXPOメッセ「WASSE」を視察し、会場の熱気を肌で感じて、一同気持ちを新たにしました。 午後は、約1年にわたる練習の成果を万全の形で発揮するため、最後の仕上げとなるリハーサルに臨みました。
新幹線で大阪へ
大阪市内視察

オーストリアパビリオン

最終リハーサル
7月27日(日曜日)~28日(月曜日):大阪・関西万博、感動のステージ
「万博国際合唱交流プログラム」姉妹都市学生合唱団 コンサート
<涙と笑顔の送別会>
全公演をやり遂げた夜、一行の送別会が開かれました。 大きな目標を共に達成した学生たちは、互いの健闘を心からたたえ、プレゼントを交換し、尽きない思い出を語り合います。 そして最後は、全員で「カイト」と「I am from Austria」を涙ながらに大合唱。国境を越えて生まれた固い絆を確かめ合い、再会を固く誓いました。

プレゼント交換

プレゼント交換

最後の合唱

最後の合唱
7月29日(火曜日):別れ、そして未来へ
学生たちは、共に過ごした日々で育んだ友情を胸に、涙と笑顔で互いの未来へのエールを送り合い、再会を約束しました。
この度の国際交流事業は、未来を担う生徒たちに国際感覚と広い視野を育む、かけがえのない機会となりました。同時に、両市の歴史的な絆を次世代へと繋ぎ、那須塩原市の理念である「開拓の心」と「多文化共生」の精神を世界に示す、大きな一歩ともなりました。
本事業を支えてくださったすべての皆様に、心からの感謝を申し上げます。

最後の合唱
本市の大阪・関西万博出展について
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更新日:2025年08月06日