ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー122)

更新日:2021年11月30日

古くから愛される日本の国鳥~キジ~

【平成27年(2015年)3月20日号】

翼を打ちつけ自分の縄張りを主張する雄キジの写真
当時の戸田小学校児童によるキジを放鳥している写真(昭和62年10月)

春になると、田畑や草むらなどで「ケェッ、ケェーーッ!」という甲高い鳴き声が響きます。これはオスのキジが自分の縄張りを主張する行動で、鳴き声とともに「ドドド…」と翼を打ちつけます。オスは真っ赤な顔と、紫や緑に輝く羽をもち、まるで歌舞伎役者のような派手な姿をしています。一方、メスは全体が茶褐色で目立ちにくい色をしています。

キジは桃太郎をはじめさまざまな民話やことわざに登場します。「雉も鳴かずば撃たれまい」は、余計なことを言わなければ、災いを招かずに済むことのたとえです。また、「雉が鳴くと地震がある」という言い伝えもあります。実際に、東日本大震災後の余震が続いた時期に、キジは初期微動をいち早く感知し、鳴き騒いでいました。

キジは、本州、四国、九州に広く分布し、人里近くで一年を通して見られることや、文学や芸術などで古くから親しまれていること、そして狩猟鳥としてもなじみ深いことなどから、昭和22(1947)年に日本鳥学会により、日本の国鳥に指定されました。以前は愛鳥思想の普及啓発を目的に、モデル校の児童による放鳥も行われていたようです。

日本文化を象徴するキジがすみやすい環境を、これからも大切にしていきたいですね。

じゅんじ

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