ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー136)
春一番のカエルの産卵~ヤマアカガエルの卵~
【平成28年(2016年)5月5日号】
ヤマアカガエルって?
大きさは4~8センチメートルで、本州、四国、九州、佐渡島に分布しています。那須塩原市では、平地よりも、丘陵地から山岳部にかけて多く生息しています。ニホンアカガエルと似ていますが、ヤマアカガエルにある、眼の後ろでV字型に広がる背側線(背中にある2本線)で区別できます。


今年の塩原の春は本当に大変な気候です。シャツ1枚で外の作業ができるほど暖かい日があったと思えば、小雪が舞う真冬のような日になるという、体調管理に右往左往した3月初旬。雨が降った次の日でした。箱の森の徒渉池を見ると…ありました。ヤマアカガエルの卵塊が6個。このカエルは、塩原で1番最初に卵を産むカエルです。透明の寒天状の塊の中に、ゴマ粒状の黒色の卵が1千~2千個入っています。
しかし、今年は1週間たっても、ヤマアカガエルの卵塊が増えることはありませんでした。「エッ、これで今年は終わりなの?」と、ちょっと心配になりかけた3日後、また雨が降りました。次の日、箱の森童夢館の窓を開けると、徒渉池から「キャララ、キャララ、カカカ、カカカ」と聞き覚えのある声が聞こえてきました。
静かに水辺に近づくと、あわてて水中の落葉の下に潜るヤマアカガエルを確認できました。いつもの塩原の春の風景が戻ってきました。「ちょっと寝坊しすぎですよ」と声をかけながら卵を数えると、いつものように30個以上確認することができました。
1カ月後には、小さなオタマジャクシがこの卵から生まれ、5月になると徒渉池では大きく育ったオタマジャクシが元気に泳ぐ姿に会えるでしょう。見に来てくださいネ!
あきお
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更新日:2021年11月30日