ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー144)

更新日:2021年11月30日

春はもうすぐ~カタクリ~

【平成29年(2017年)3月5日号】

カタクリって?

ユリ科 Erythronium japonicum Decne

明るい山野の林床に群生する多年草。長楕円形の2枚の葉にシミのような茶色の模様がある。
茎の先端に1輪の花を下向きにつける。

紫色の花びらのカタクリの花の写真
白い花を咲かせるアズマイチゲの写真

3月になりました。春は出会いと別れ、終わりと始まりの季節。皆さんにとってはどのような春になるのでしょうか。私にとっては、長年勤めてきた職場を離れ、新しい仕事に就く春です。4月からはどうなるのかな、何をしているのかなと思っています。一方、これまでより自由な時間が増えるので、色々な自然を見つけに野山を歩けるようになるのがとても楽しみなことの1つ。そんな大きな希望と小さな不安が混ざり合う春です。

そんな私たちの思いとは関係なく、少しずつ迎える野山の春。2月の初旬には北部にフクジュソウが咲き始め、もう少し先の4月になると黒磯公園にカタクリやアズマイチゲが咲くことでしょう。茎を伸ばした先に薄紫色の花を下向きに咲かせ、春を感じさせてくれるカタクリ。地元の方々が続けている保護活動のおかげで、この公園に群生している数はなんと1万5千株にも及ぶそうです。咲いているその姿は本当に見事で、心の底から感謝の気持ちが湧いてきます。

ちなみに、カタクリは片栗粉の原料として使われていました。しかし、カタクリの鱗茎は小さく、地中深いところにあるため、精製するのには効率が悪く、今はジャガイモから作っているそうです。

市内には木の俣園地や蟇沼などカタクリの群生地がいくつかあるので、野山から春の魅力が失われないよう、大切に見守っていきたいと思います。

おさむ

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