峯薬師堂
峯薬師堂は年代不明ではあるが、かつては薬王寺の本堂であったものである。「薬王寺」という寺名が示すように本来の本尊は「薬師如来」であり、現在もこの「薬師堂」に安置されている。石段の下に市指定文化財の仁王門・仁王像があり、その配置から仁王門が山門ではなかったかと思われる。
本尊薬師如来像は愛知県鳳来寺(ほうらいじ)からの伝来と言われ、応安(北朝年号)2年(1369)に恵心僧都(えしんそうず)が携(たずさ)え来て、ここに小堂を建て峯薬師と称したという。寛永9年(1632)に火災で全焼し、近隣7か村の信徒により再建され、領主大田原晴清(1567~1631)も参詣(さんけい)したといわれる。堂は近年修繕されたが、堂内は昔の状態を残している。左右壁面に彩色画、総欅造(けやきづく)りの須弥壇(しゅみだん)に金箔、両扉に菊の紋などがほどこされている。屋根は亜鉛鉄板葺(てっぱんぶき)に変えられたが、寄棟の中央に径約50センチメートルの擬宝珠(ぎぼし)が荘厳さを偲ばせている。
名称
峯薬師堂(みねやくしどう)
指定年月日
平成13年(2001)3月9日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市塩野崎251
所有者
薬王寺
見学にあたって
近くには同じく市指定文化財の仁王門、仁王像があります。
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更新日:2021年11月30日