旧青木家那須別邸のアスナロ
旧青木家那須別邸裏手にある2本のアスナロは、別邸が復元に際し、もとあった位置から南に約60m移動する以前は、別邸に向かう杉並木の終点に位置しており、門柱のような役割を担っていたと考えられる。平成10年(1998)栃木県発行の「旧青木周蔵那須別邸修理工事報告書」によれば、別邸の移築の際に、移植が困難なことから、そのままの位置に留め置かれたとの記載がある。
別邸の建築は、明治21年(1888)であり、その後の増改築を経て、明治42年(1909)にほぼ現在の姿になったが、別邸正面の杉並木と合わせ植林されたとすれば、110~130年を経ていると推察される。
成木は尖った円錐状になるのが一般的だが、このアスナロは根本から複数の枝が広がっており、大変めずらしい樹形である。2本のアスナロは別邸の裏手30mの位置に16mの間隔をおいて、東西に並行して並んでいる。
東側のアスナロの根本周囲は約4.5m、主幹の目通り周囲は約3mであり、根本付近から8本の太枝が放射状に広がり、同様に枝分かれしている。最も太い枝の目通り周囲は、約1.8mである。樹冠は南北17m、東西18m、樹高は約20mである。
西側のアスナロの根本周囲は約5.5m、主幹の目通り周囲は2.6mであり、根本付近から6本の太枝が放射状に広がり、無数に枝分かれしている。最も太い枝の目通り周囲は約2mである。樹冠は南北9m、東西18m、樹高は約19mである。
東のアスナロ
西のアスナロ
名称
旧青木家那須別邸のアスナロ(きゅうあおきけなすべっていのあすなろ)
指定年月日
令和6年(2024)2月7日
員数
2本
指定別
市指定
区分
記念物
種別
天然記念物
所在地
那須塩原市青木29-2
所有者
那須塩原市
地図
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更新日:2024年02月07日