槻沢遺跡
槻沢遺跡は、縄文時代中~後期(およそ4,000~5,000年前)を中心とする大集落遺跡である。ここからは多くの住居跡や袋状土壙(ふくろじょうどこう)(土中に掘られた食糧貯蔵用の穴で底が広くなっている)が発見され、また国指定重要文化財の「深鉢形土器(ふかばちがたどき)」を始め、多くの遺物が発見された。遺跡は低い台地の上にあり、すぐ南側には津室川が、そして200メートルほど北東にも小川が流れる。
「深鉢形土器」については以下のリンクをご覧ください。
遺跡の存在は古くから知られており、これまでに5回(昭和8・10・27・52年、平成3年~6年)発掘がされている。昭和52年(1977)の広域農道建設に伴う第4次発掘調査の結果、幅12メートル、長さ180メートルの範囲から竪穴住居跡31軒、土壙110基以上・敷石遺構(しきいしいこう)・配石遺構(はいせきいこう)などが発見された。土壙群は台地の中央部から西側にかけて、住居跡は台地の東側に密集しており、そこには生活する場所の規制があったようである。
多数の発見により、学術上大きな成果を得たことで栃木県の代表的な縄文遺跡に数えられるようになった。
名称
槻沢遺跡(つきのきざわいせき)
指定年月日
昭和39年(1964)10月1日
指定別
市指定
区分
記念物
種別
史跡
所在地
那須塩原市槻沢上の台176ほか
所有者
個人所有
見学にあたって
現況は田・畑。駐車場なし。
この記事に関するお問い合わせ先
教育部 生涯学習課 文化振興係
〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号
電話番号:0287-37-5419
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更新日:2021年11月30日