深鉢形土器〈残欠共〉

昭和52年(1977)の槻沢遺跡(つきのきざわいせき)の発掘で、大きな袋状土壙(ふくろじょうどこう)(通称「30個ピット」)から、ほぼ同時期に投げ込まれた30個分の土器と土器片が出土した。これらの土器は、縄文時代中期(約4,500年前)のもので、関東の阿玉台(おたまだい)式と東北の大木(だいぎ)8a式が混在しており、当時の文化交流を裏付ける貴重な資料となっている。平成元年(1989)に国の重要文化財に指定された。
平成5年(1993)、火災により破損し、平成20年(2008)からの3か年事業にて修復作業を行った。
そのうち2個について、復元はできなかったものの、個々の破片は特定され桐箱に納められている。
この土器のあらましは、次の通りである。
- 個数 30個(ほかに破片あり)
- 大きさ 最大 高さ50.8センチメートル 口径32.0センチメートル
最小 高さ10.8センチメートル 口径13.2センチメートル - 形式
- 阿玉台3式(関東東部系)
- 大木8a式(東北南部系)
- 用途 ほとんどが煮炊き用の深鉢形土器
名称
深鉢形土器〈残欠共〉(ふかばちがたどき〈ざんけつとも〉)
指定年月日
平成元年(1989)6月12日
員数
30点
指定別
国指定重要文化財
区分
有形文化財
種別
考古資料
所在地
那須野が原博物館
所有者
那須塩原市
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更新日:2021年11月30日