石林の道標

石林の道標
この道標は、廻国(かいこく)(巡礼などのために日本各国をまわること)の供養を目的として、石林地区にある当時の原街道と塩原道の分岐点に享保10年(1725)に立てられた。
原街道は白河と氏家を結ぶ物質輸送路で、正保2-3年(1645-6)に開かれた。同街道は石林のほぼ中央を通り、石林には物質輸送業にあたる問屋(とんや)があった。
道標の右側面に刻まれた「なすみち」とは、黒磯を経て那須温泉に通じる道を意味する。また、左側面に刻まれた「志をハら」は塩原温泉をさす。
碑は自然石で、大きさは高さ122センチメートル・幅47センチメートル。その中央には、法華経(ほけきょう)(大乗妙典(だいじょうみょうてん))66部を写し、諸国の霊場に納めるため国々を歩いたことを意味する一文がある。道標を立てたのは、廻国した心誉禅空(しんよぜんくう)という僧である。
なお、この道標は何度か移動され、昭和46年(1971)に現在地に立てられた。しかし道筋から推測すると、元々この地にあったものと思われる。
名称
石林の道標(いしばやしのどうひょう)
指定年月日
平成3年(1991)3月1日
員数
1基
指定別
市指定
区分
民俗文化財
種別
有形民俗文化財
所在地
那須塩原市石林813-2
所有者
個人所有
見学にあたって
駐車場はなし。
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更新日:2021年11月30日