よしに雁図(相馬寛哉作)
よしの原に友を呼ぶ2羽の雁を描いている。細密画を得意とする寛哉(かんさい)には珍しく豪放な筆の運びで、墨の持つ特性を十分に心得た作品であり、よしの葉、雁の羽の描き方が見事である。晩年の作と思われる。
(注)相馬寛哉(西暦1865年から1920年)
西那須野町西富山(にしとみやま)(当時は那須郡富山村)の漢方医の家に生まれた。本名は芳平(よしへい)といい、寛哉と号した。上京した後、山水花鳥画の得意な荒木寛友(あらきかんゆう)に師事。また、近代歴史画の父といわれる小堀鞆音(こぼりともと)に歴史画を学ぶ。寛哉は山水花鳥、とりわけ花鳥を得意とし、現存する作品のほとんどは花鳥図である。寛哉の花鳥の描き方は非常に細密で、色彩の鮮やかさは見事である。また、鳥の中でも鶉を好み、「うずら寛哉」と言われるほどであった。明治36年から40年(西暦1903年から1907年)に狩野(かりの)村長をつとめた。
名称
よしに雁図(相馬寛哉作)(よしにかり(がん)ず(そうまかんさいさく))
指定年月日
昭和43年(1968)10月7日
員数
1幅
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
絵画
所有者
個人所有
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2021年11月30日