ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー124)
蜜と花粉が大好物~コアオハナムグリ~
【平成27年(2015年)5月20日号】


木々の緑も日増しに濃くなり、昆虫たちも盛んに活動する季節になりました。この時期、タンポポやハルジオンなどの花の上でモゾモゾと動いているのがハナムグリです。
ハナムグリという名前は、成虫が花にもぐることから付けられました。ブラシのような口で蜜をなめ、花粉を集めて食べるのです。ハナムグリの仲間は硬い翅をもつ甲虫の中で、最も飛ぶのが得意なグループです。硬い翅を閉じた状態で、背中のすき間から後ろの翅を広げて飛び回ります。
コアオハナムグリは、体長1~1.5センチメートルほどのハナムグリです。日本全国に広く分布する、身近な昆虫の一つです。成虫の姿で土の中で冬を越し、花が咲き始める頃に再び活動を始めます。そのため春先には、全身が泥だらけの成虫をよく見かけます。
コアオハナムグリが訪れる花は、60種類を超えます。テーブル状の開けた花を訪れることが多く、つぼまった形の花はあまり好まないようです。
花にとっては、大切な花粉を食べられて、とても迷惑と思うかもしれませんが、実はそうではありません。コアオハナムグリは全身に細かな毛が生えていて、そこに多くの花粉をつけたまま、次々と花を訪れるので、効率よく花粉を運んでくれる大切なパートナーなのです。
じゅんじ
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更新日:2021年11月30日