ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー129)

更新日:2021年11月30日

日本の秋の原風景~赤とんぼ~

【平成27年(2015年)10月20日号】

稲穂にとまる赤とんぼ(アキアカネ)の写真
羽に褐色の帯があるミヤマアカネの写真

「夕焼 小焼の あかとんぼ 負われて見たのは いつの日か」三木露風作詞の童謡「赤とんぼ」は、真っ赤な夕焼けと赤とんぼの美しい情景を表現した歌として、広く親しまれています。

赤とんぼは、一般的にアカネ属というグループのトンボを指しますが、中には赤くならないトンボも一部含まれています。赤とんぼは、日本に21種類生息しています。このうち、本市周辺ではアキアカネやミヤマアカネなど11種類が見つかっています。これらは似ているように見えますが、胸やはねの模様などで見分けられます。ちなみに、ショウジョウトンボやハッチョウトンボも成熟すると全身が真っ赤に色づきますが、アカネ属とは違うグループのトンボです。

市内で最もよく見かける赤とんぼは、アキアカネでしょう。アキアカネは春に田んぼに水を張ると一斉に卵からかえります。ヤゴは水底でミジンコなどを食べて育ち、6月下旬から羽化が始まります。夏が近づくと、那須や塩原などの山地へ移動します。この時期に沼原湿原や大沼園地へ行くと、多くのアキアカネに出会えます。9月中旬、成熟した成虫が群れになって那須野が原に降りてきます。交尾を終えたメスは稲刈り後の田んぼを訪れ、水たまりに腹の先を打ち付けて産卵します。

アキアカネの一生は、古くから続く日本の稲作文化ととても深い関わりがあるようです。

じゅんじ

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