ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー116)

更新日:2021年11月30日

国内最小のトンボ~ハッチョウトンボ~

【平成26年(2014年)9月20日号】

国内最小のメスのハッチョウトンボの写真
成熟し真っ赤な体になったたオスのハッチョウトンボの写真

国内最大のトンボ・オニヤンマは誰もが知っている有名なトンボです。それでは、国内最小のトンボは、皆さん知っていますか。

その名はハッチョウトンボ。全長はわずか2センチメートルしかなく、頭の先から腹の先まで1円玉にすっぽりと収まる大きさです。世界的に見ても最小の部類に属します。その姿はトンボのイメージを覆すくらい小さく、飛んでいる様子はまるでハチのようです。よほど目を凝らして探さないと見逃してしまいます。

ハッチョウトンボは、市内にも分布しています。湯本塩原のヨシ沼では、毎年6~7月にかけて成虫が見られます。標高1,020メートルのヨシ沼は、県内で最も高い生息地として知られています。今年は特に数が多く、木製の展望デッキから何匹もの成虫を観察することができました。

オスは成熟すると全身が真っ赤に染まります。直径1メートルほどのなわばりをつくってメスを待ち、そこにメスが飛来するとただちに連結・交尾します。その後、メスはチョンチョンと水面に打ちつけるように産卵します。

ハッチョウトンボが好む環境は、モウセンゴケのような草丈の低い植物が生育する日当たりの良い湿地です。こうした環境は、水位の変動や植生の遷移などにより変わりやすいため、各地で保全活動が行われています。

じゅんじ

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