ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー100)
10年ぶりに大沼に咲いた水中花~クロサンショウウオの保護区への産卵確認~
【平成25年(2013年)5月20日号】


爆弾低気圧の強風がまだ吹き荒れていた4月8日夕方、一緒に両生類の調査を行っている友人から、「産んでるヨ!あれは、絶対にクロサンショウウオの卵だと思う。」という連絡が入りました。
次の日、あせる気持ちをおさえながら大沼に向かいました。そして、東小屋前の湿地をのぞいて見ると、ありました。一番水深のある中央の枯れ枝に、白い水中花(クロサンショウウオの卵)が咲いていました。2対ぐらいの小さな卵嚢のかたまりでしたが、この場所でのクロサンショウウオの産卵は約10年ぶりのことでした。
平成10年の那須水害時に、フナの侵入があってから、徐々に卵の数が減り、平成14年を最後に、卵を確認することができませんでした。そんな中、平成21年から保護活動を始めて、4年目にようやく、クロサンショウウオが戻ってきてくれました。
しかし、産卵地の本当の復活はこれからです。卵から幼生が生まれ、上陸し、また産卵しに戻ってくる。そして、大きな水中花が咲く時、その時を信じて、クロサンショウウオたちと、これからもがんばっていこうと思っています。
あきお
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更新日:2021年11月30日