ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー103)
夏の夜の大変身!~美しい翅を広げるアブラゼミの羽化~
【平成25年(2013年)8月20日号】


7月下旬、本格的な夏が訪れたころ、近くの公園へ、アブラゼミの羽化の観察に出かけました。
暑さが残る夕方、地中から出てきた幼虫は、羽化をする場所を求めて地面を歩き、近くの幹に登ります。場所選びは慎重で、同じところをウロウロしたり、ググッと踏ん張ったりして足場を確認します。
いよいよ羽化が始まりました。始めに背中が縦に裂け、裂け目から胸、頭、脚の順に抜けて、後ろにそり返ります。しばらくして脚が固まると、体を起こして抜け殻につかまり腹を抜きます。その後、翅と腹が伸びて、成虫らしい体つきになります。背中が裂けてから翅が伸びきるまでにかかる時間は、気温や天候により異なりますが、60~90分ほどです。羽化したばかりの成虫の翅は、美しい乳白色をしています。翅は乾燥すると徐々に赤褐色を帯びて固くなり、翌朝には飛び立っていきます。
「ジー」と鳴くのはオスだけで、おもにメスを誘うのが目的です。また、鳴く時間帯は種類や時期によって違います。アブラゼミは、本来は夕方に鳴く習性がありますが、数が多くなると日中から夜中まで一日中鳴くようになります。セミも夏の終わりに向けてラストスパートといったところでしょうか。
じゅんじ
この記事に関するお問い合わせ先
企画部 企画政策課 情報戦略担当
〒325-8501
栃木県那須塩原市共墾社108番地2
電話番号:0287-62-7109
ファックス番号:0287-62-7220
お問い合わせはこちら
- より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2021年11月30日