ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー104)
赤くなるのは紅葉だけでない!?~秋を彩る真っ赤なカンボクの実~
【平成25年(2013年)9月20日号】


9月になると花も咲いていますが、木の実が赤く色づいてきます。その中でも大沼公園や沼ッ原湿原のカンボクの実は、見事です。
カンボクは、スイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木で、湿原のやや乾燥したところに生えています。そのためズミなどと同じような場所に見られ、沼ッ原では、比較的北側に多く見られます。カンボクの葉は、3つに中裂しており、葉がブドウに似ています。と言ってもブドウの葉にはいろいろな形があるようですが。
カンボクには、中心部に細かい両性花があり、周りにある白い花は、装飾花(雄しべや雌しべが退化した花)です。形はヤブデマリに似ていますが、カンボクの装飾花ははっきりと5裂しているのに対し、ヤブデマリの装飾花は4裂しているように見えます。しかし、本当は4裂ではなく、小さいものを含めるとやはり5裂です。
真っ赤な実はおいしそうに見えますが、実はまずく、鳥もあまり食べないままこの赤い実が冬を越すそうです。沼ッ原湿原のカンボクは、ケナシカンボクと人に教わりましたが、カンボクとあまり区別はしていないようです。秋めいてきた沼ッ原湿原や大沼公園にぜひ出かけてみましょう。
おさむ
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更新日:2021年11月30日