ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー106)

更新日:2021年11月30日

忍法かくれ身の術!!~保護色の名手・カワラバッタ~

【平成25年(2013年)11月20日号】

石の模様によく似たカワラバッタの写真
草むらで待ち伏せするカマキリの幼虫の写真

カワラバッタは、全身がモノトーンのまだら模様をしていて、まるで“石”の模様にそっくりです。石の上で動かずにじっとしていると、どんなに探しても見つけ出すのは難しいでしょう。では、なぜ見つけにくい模様をしているのでしょうか。

カワラバッタは、石がゴロゴロとした広い河川敷に適応したバッタです。体の色や模様を河原の石に似せることで、背景にまぎれて目立たないようにしているのです。これは、周囲の環境に溶け込むことで、天敵から逃れるために身につけた戦略の1つです。カワラバッタのように周囲から目立たなくする体の色や模様を“保護色”、ナナフシのように姿かたちを周囲に似せることを“隠れる擬態(カモフラージュ)”と呼んでいます。

一方、敵から身を守ることとは違う意味で“隠れる擬態”をする昆虫もいます。カマキリの仲間も同じように姿や動きを植物に似せますが、その目的は気づかずに近づいてきた小さな昆虫を捕えて食べること。こうした擬態を“攻撃擬態”と呼んでいます。

バッタとカマキリは、それぞれ目的は違いますが、隠れることを追求した究極のスタイルといえますね。

じゅんじ

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