ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー109)

更新日:2021年11月30日

春の訪れを告げる昆虫たち~ビロウドツリアブとルリタテハ~

【平成26年(2014年)2月20日号】

ヒナスミレの花を訪れたビロウドツリアブの写真
翅を開いて体を温めるルリタテハの写真

 まだ寒い日が続きますが、今回はひと足早く、春に見られる2種類の昆虫を紹介しましょう。

3月に入り、ポカポカとした柔らかな日差しが地面に降り注ぐようになると、オオイヌノフグリやスミレの仲間が次々と咲き始めます。すると、花が咲くのを待っていたかのように、ビロウドツリアブが蜜を求めて飛び回ります。ビロウドツリアブは、全身がふさふさとした黄金色の毛で覆われ、とてもかわいらしい姿をしています。平均棍と呼ばれるバランサーを巧みに使って、ヘリコプターのように空中でホバリングするのが得意です。ちなみに、針状の長い口は蜜を吸うのに適していますが、チョウ類のようにクルクルと巻くことはできません。

ルリタテハは、翅の表に水色のクレヨンで線を描いたような模様があるのが特徴です。成虫で冬を越します。早春になると、越冬した個体が林内の陽だまりや草地に現れ、暖かい日差しの下で日向ぼっこをしています。成虫は、本来は樹液や腐った果実などを好みますが、春には蜜を求めてソメイヨシノやモミジイチゴなどの花を訪れます。

さあ、春はもう間近です。今年はどんな昆虫に出会えるでしょうか。今から楽しみにしています。

じゅんじ

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