ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー88)
春一番のチョウ・コツバメ
【平成24年(2012年)5月20日号】


春を象徴する可憐な生物といえば、チョウ類はその代表格の一つでしょう。このうちコツバメ(小燕)は4月中旬ごろから発生し、明るい野山を飛び回る、シジミチョウ科に属する種類です。前翅の付根から先端までの長さが1.5センチメートル程の小型のチョウです。
成虫は晴天で気温が上がっている日に活動し、右の写真のように、翅を太陽光に直角になるよう傾けて、地面と水平に止まります。これは、体温を高めるための手段と考えられています。
成虫の翅の表側は、地色が黒味の強い褐色で、中央から内側に青色が広がります。この青色の模様は、メスのほうがオスよりも、大きくて明るくなります。フキやキブシ、アブラナ類の花から盛んに蜜を吸い、湿った地面から水分をとることもあります。
幼虫は、アセビやツツジ類の他、サクラ類、シモツケ類などの蕾、花、果実、若芽を食べて成長します。十分に成長した幼虫は、梅雨前には蛹になり、翌年の春まで越冬します。一年近く蛹の状態で、「ジッ」と生き続けているのです。
つよし
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更新日:2021年11月30日