ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー96)
年を越すオツネントンボ
【平成25年(2013年)1月20日号】


今回は、冬に見られる珍しいトンボを紹介します。その名もオツネントンボ。漢字では「越年蜻蛉」と書きます。ほとんどのトンボは卵や幼虫(ヤゴ)で冬を越しますが、オツネントンボは成虫のまま冬を越します。寒さに強く、少しくらい雪に埋もれてもへっちゃらです。
体長は4センチメートル程の小さなトンボで、色は淡い褐色をしています。小枝にそっくりで、じっとしていると見つけるのに苦労します。よく似た種類に、ホソミオツネントンボがいますが、こちらは成熟すると美しい空色に変わります。2種類とも、春の田植えの時期になると、水田や水たまりの周辺でよく見られるようになります。
右の写真は、ホソミオツネントンボの交尾の様子です。前がオス、後ろがメスで、2匹が連なってハートの形になっています。これは、メスが腹部を曲げて、その先端をオスの腹部のつけ根につけるようにして受精するためです。
小さな体で年を越すオツネントンボ。春になったら、ぜひ一度探してみてくださいね。
じゅんじ
この記事に関するお問い合わせ先
企画部 企画政策課 情報戦略係
〒325-8501
栃木県那須塩原市共墾社108番地2
電話番号:0287-62-7109
ファックス番号:0287-62-7220
お問い合わせはこちら
- より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2021年11月30日