ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー75)

更新日:2021年11月30日

トウホクサンショウウオ1 春の再会

【平成23年(2011年)4月20日号】

「山カチカ」といわれいるトウホクサンショウウオの写真
落葉で埋ったトウホクサンショウウオの産卵地の写真
塩原では「チンコロタンコロ」呼ばれているものの写真

3月6日、ポカポカと暖かく生き物たちが動き出すという「啓蟄( けいちつ)」に、ふさわしい日でした。箒川沿いには、ネコヤナギがかわいい花を咲かせ、ヤマアカガエルも卵を産んでいました。「もしかすると、会えるかもしれない」という気持ちから、塩原の春の使者の生息地へ車を走らせました。

使者は、トウホクサンショウウオといいます。全長、9〜14センチで、塩原に生息するクロサンショウウオ、ハコネサンショウウオの仲間です。彼らは、山の中で生活し、産卵期になると、その付近の湧水や細流の水辺に出てきます。塩原では、昔から「山カチカ」などといわれ、その生息が知られていました。しかし、現在は、環境破壊などにより、その数は減少しています。塩原でも、産卵地が何カ所か、消滅してしまっているのが、現状です。

私が向かった場所も、がけ崩れで、産卵地が半分埋まってしまった小さな湧水地です。そんな水路の落葉をどけてみると、なんと、もう来てくれていました。昨年より、20日早い再会です。まだ、チョッと眠そうな彼に、「たくさん子どもを残せよ!」と声をかけると、バシャッと尾をふって、落葉の下へ、もぐっていきました。

あきお

この記事に関するお問い合わせ先

企画部 企画政策課 情報戦略担当

〒325-8501
栃木県那須塩原市共墾社108番地2

電話番号:0287-62-7109
ファックス番号:0287-62-7220

お問い合わせはこちら

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
このページの情報は役に立ちましたか?



このページの情報は見つけやすかったですか?