ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー75)
トウホクサンショウウオ1 春の再会
【平成23年(2011年)4月20日号】
3月6日、ポカポカと暖かく生き物たちが動き出すという「啓蟄( けいちつ)」に、ふさわしい日でした。箒川沿いには、ネコヤナギがかわいい花を咲かせ、ヤマアカガエルも卵を産んでいました。「もしかすると、会えるかもしれない」という気持ちから、塩原の春の使者の生息地へ車を走らせました。
使者は、トウホクサンショウウオといいます。全長、9〜14センチで、塩原に生息するクロサンショウウオ、ハコネサンショウウオの仲間です。彼らは、山の中で生活し、産卵期になると、その付近の湧水や細流の水辺に出てきます。塩原では、昔から「山カチカ」などといわれ、その生息が知られていました。しかし、現在は、環境破壊などにより、その数は減少しています。塩原でも、産卵地が何カ所か、消滅してしまっているのが、現状です。
私が向かった場所も、がけ崩れで、産卵地が半分埋まってしまった小さな湧水地です。そんな水路の落葉をどけてみると、なんと、もう来てくれていました。昨年より、20日早い再会です。まだ、チョッと眠そうな彼に、「たくさん子どもを残せよ!」と声をかけると、バシャッと尾をふって、落葉の下へ、もぐっていきました。
あきお
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更新日:2021年11月30日