ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー79)
『春の水中花』今年も咲きましたヨ!
【平成23年(2011年)8月20日号】
『春の水中花』って何?
それは、クロサンショウウオの卵のう群のことです。彼らは、水中の小枝などに、100匹以上集まり、そこに卵の入った卵のうを産みつけます。
初めは、細長い形をしている卵のうですが、2、3日たつと、水を吸収し、鳥の卵のようにふくらみます。それがまるで、水中に咲く花のように見えることから、私は、「今年も、クロサンショウウオの水中花が、咲きましたヨ!」と、言っているのです。
今年は、4月の中旬にまさにその水中花が咲きました。午前6時、赤沼に着いた私は、昨晩産んだばかりの卵のうを見つけました。すると、その下の方でダンゴ状になったクロサンショウウオのかたまりを発見、産卵の真っ最中でした。9時過ぎにようやくダンゴがなくなり、細長い卵のうが約100個産みつけられました。
次の日、少しふくらんだ水中花を見て「みんな、元気に大きくなってくれヨ!」と声をかけました。
そして7月上旬、赤沼は小さな手足のはえたクロサンショウウオの赤ちゃんでいっぱいになっていました。ペットボトルの麦茶がやけに甘く感じた夏の日でした。
あきお
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更新日:2021年11月30日