ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー83)

更新日:2021年11月30日

ジャコウアゲハ

【平成23年(2011年)12月20日号】

葉の裏に産卵するジャコウアゲハの成虫の写真
鉄柱に付いたジャコウアゲハはの蛹の写真

ジャコウアゲハは文字通りアゲハチョウの仲間で、成虫は麝香の香りがします。幼虫はウマノスズクサという、つる性の草を食べて成長します。この植物には毒性の強い、グルコシノレートという、芳香物が含まれています。

成虫の麝香の香りは、この物質に由来しているのです。この毒成分のために、鳥類等の外敵は本種を食べなくなります。成虫の翅はオスが黒色で、メスは淡い栗色です。

春から秋まで、年3回程度発生します。とても緩やかに飛びますが、それは自分の毒性を強調するためだと考えられています。食草が荒地や道路法面などに多いため、成虫も開けた場所で見られます。

蛹も非常に変わった形と色彩をしています。黄色から淡い栗色で、背面には鮮やかなだいだい色の斑点があります。コンクリート壁や鉄格子、金網など人工物で蛹になることが多いです。

(つよし)

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