ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー85)
謎多きサンショウウオ「ハコネサンショウウオ」
【平成24年(2012年)2月20日号】
昨年11月上旬、箱の森プレイパークで働く仲間が、「これ、サンショウウオだよね。落ち葉の下にいたんだけど、前に見たやつと違って痩せてるヨ!?」と1匹のサンショウウオを持ってきてくれました。なんと、それは上陸したばかりのハコネサンショウウオの成体でした。
ハコネサンショウウオは、塩原に生息する3種のうちの1種で、山地の渓流の石の下などで比較的容易に見られるサンショウウオです。 しかし、水の中で見られる彼らは幼生や幼体といわれる子ども時代の姿で、3年の水中生活をした後でようやく8センチメートルを超す成体といわれる大人になり、陸上生活ができるようになります。成長すると13〜19センチメートル の大きさになりますが、陸上生活に入った彼らに出会える機会は、他のサンショウウオ同様、多くありません。
そんな彼らが謎多きサンショウウオといわれる最大の理由は、その産卵形態にあります。彼らの産卵は、全く日光のささない伏流水の中で行われることから、県内でもまだ数例しか確認できず、その時期もよく解明されていないのです。
身近な自然でもまだまだ自然の不思議さを教えてくれる、それがハコネサンショウウオです。
あきお
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更新日:2021年11月30日