ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー86)
ミスジチョウ類
【平成24年(2012年)3月20日号】
チョウのうち、タテハチョウ科の仲間に、ミスジチョウ類という一群がいます。文字通り「三筋蝶」で、翅の表裏に三本の白帯斑が走っています。ただ、この仲間にはイチモンジチョウ(一文字蝶)、フタスジチョウ(二筋蝶)のように、白帯斑が一本や二本の種類も含まれています。
コミスジの幼虫は、フジやハギ類などマメ科各種の植物をエサにして成長します。分布はとても広く、市街地でも多数観察できます。南西諸島にはよく似た、リュウキュウミスジが分布しています。一方ミスジチョウの幼虫は各種のカエデ類をエサにしていますから、食樹が多い山間の渓流沿いに良好な生息地が点在しています。
よく似た仲間に、前翅の長さが35ミリメートル程のオオミスジ(大三筋)という種類がいます。このチョウの幼虫は、ウメ・アンズ・モモ・スモモなどの園芸果樹をエサにしています。これらの植物が栽培されている里山で、多くの個体を観察できます。フタスジチョウは、県内では奥日光だけに分布します。現在、那須野が原博物館で開催中の企画展「日本のチョウ」で、それぞれの違いを確認してはいかがでしょうか。
つよし
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更新日:2021年11月30日