ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー63)
可憐なカヤラン
【平成22年(2010年)4月20日号】

日本国内では、岩手県以南の本州、四国、九州に生育するラン科の植物です。那須塩原市内では、高い山地を除く地域に見られますが、生育地は比較的限られています。
カヤランという和名は、本種の葉が細長く、針葉樹の「カヤ」の葉に似ていることから付けられました。木の幹に着生する植物で、特にカキ・ウメ・サクラ類などの木肌の荒れた樹木に好んで着生します。これは、根が入りやすいためです。
葉はやや厚みがあり、長さ2センチメートル程で、茎に沿って互い違いに並びます。先端部に近い葉の腋から花茎を出し、クリーム色の花を咲かせます。普通は5個前後の花を付けますが、条件が整った大きな株では、20個程も咲かせます。
花の内側の中央には紫色を帯びた赤い斑紋を散りばめ、黄色とのコントラストがとても可憐なものです。花期は、4月下旬~5月中旬で、これからの季節にちょうど見頃を迎えます。
(つよし)
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更新日:2021年11月30日