ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー54)

更新日:2021年11月30日

今年も咲いたニッコウキスゲ

【平成21年(2009年)7月5日号】

樹液を吸うオオムラサキの写真
葉の裏側で越冬する幼虫の写真

オオムラサキはその種名のとおり、とても大型のタテハチョウで、世界的に見ても大型の種類にランクされます。オスの翅の表面中央は、濃い紫色の斑紋を装い、素晴らしい輝きを発します。一方、メスには紫色の部分がなく一様にこげ茶色をしています。

オオムラサキは、6月の下旬から7月の上旬にかけて成虫が羽化します。樹液が大好物で、クヌギやコナラの林に良く集まります。時には大きな翅をばたつかせ、スズメバチ類やクワガタムシ類を追い払って、樹液を吸います。

オスは夕方に、木の高い所で、縄張りをつくります。この時には縄張りに侵入した昆虫類のほか、ツバメなどの小鳥まで追い払うことがあります。正に「森の王様」です。

幼虫は、エノキ類の葉を食べて成長します。8月の初め頃に孵化した幼虫は、ゆっくりと成長し、幼虫の状態で越冬します。秋が深まってきた頃、エノキ類の木の根本に溜まった、落ち葉の裏側に潜り込んで長い冬を過ごします。

(つよし)

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