ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー56)
草の上に、ソフトボール?
【平成21年(2009年)9月5日号】
6月下旬のある日、箱の森の徒渉池付近を歩いていると、水際の草の上に、ソフトボール…?でも、よく見ると、それは、モリアオガエルの卵塊(らんかい)でした。モリアオガエルは、全身緑色をした体長40ミリから、80ミリの大型のカエルです。彼らの一番の特徴は、木の上に泡状の卵塊を作るということでしょう。塩原では、6月から、7月上旬にかけて、1匹のメスに、3匹から5匹のオスが集まり、泡のなかに、約150個の~200個の卵を樹上に産みつけます。
しかし、この卵塊はというと、木の上ではありません。6月、雨が少なかったためか、水のあるとこへ産んでしまったのかもしれません。でもここは、子供たちにとって楽しい水遊びの場所です。知らずに子供たちが踏んづけてしまうかもしれません。そこで、大きくなるまで、クワガタ・カブト館で、あずかることにしました。大きくなったら、徒渉池のそばにある湿生園の池へ、返してやろうと思ってます。
9月上旬には、小さな緑色の子ガエルになっているでしょう。ぜひ、箱の森へ会いに来てください。
あきお
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更新日:2021年11月30日