ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー180)
1時間で富士山に登ろう ~ヤマエンゴサク~
【令和2(2020)年4月5日号】
ヤマエンゴサクって?
ケシ科キケマン属
学名:Corydalis lineariloba
山地の樹林地に生える多年草。本州・四国・九州に分布し、花期は4〜5月。
世界中が新型コロナウイルス感染症におびえる毎日です。でもあまり人のいない野山は、比較的安全な気がします。
さて、今回紹介するのは、塩原にある富士山とそこに咲く花ヤマエンゴサクです。この富士山は新湯温泉の近くにあるので、新湯富士と呼ばれています(塩原には須巻富士という富士山もあります)。新湯富士は、新湯の温泉神社から左に登っていきます。新湯温泉の源泉を下に見ながら緩やかな登山道を上り、小一時間も歩くと1180メートルの頂上付近に到着します。大沼側から登っても同じくらいの時間です。このコースでは、4月下旬にフデリンドウやスミレサイシンやトウゴクミツバツツジなどが見られます。
頂上を過ぎて一旦下って少し登ったあたりで、ヤマエンゴサクの群生が見られます。ヤマエンゴサクは、花茎の高さが約20センチメートルで、葉の形は、被針形という細長くて縁にギザギザがないものです。花の形は、仲間であるムラサキケマンなどと似て筒状の形で、花の色は写真のような薄紫のものや水色のものなど個体差があります。ヤマエンゴサクに似た仲間にはオトメエンゴサクなどがあります。ヤマエンゴサクの特徴は、写真の四角で囲んだ部分の苞です。蕾を包んでいた苞にギザギザの切れ込みがあるのが、ヤマエンゴサクです。ヤマエンゴサクは、黒磯公園や木の俣園地でも見られますので、春を静かに楽しみましょう。
おさむ
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更新日:2021年11月30日