ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー166)
黒磯公園の春 ~2種のイチゲ~
【平成31年(2019年)2月5日号】
イチゲって?
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。イチゲとは、イチリンソウの別称で1株に1つの花をつけることからそう呼ばれる。
アズマは、東日本に多いことからついた。
学名:Anemone raddeana Regel
キクザキは葉がキクに似ていることからついた。
学名:Anemone pseudoaltaica H.Hara
寒い冬もまもなく終わり、野山では、フクジュソウやセツブンソウが咲き始めます。
さて、今回紹介するのは、黒磯公園とそこに生えているアズマイチゲ、キクザキイチゲです。
黒磯公園は桜の名所ですが、東側の斜面にはさまざまな植物が花を咲かせます。3月末から4月上旬には、カタクリ、ニリンソウ、コクサギ。5月には、イカリソウ、ウワミズザクラ、ルイヨウボタン、ユキザサ、ニッコウキスゲなど。6月にはマルバタケブキが咲きます。
アズマイチゲとキクザキイチゲは、どちらも似たような花を茎の先に一輪咲かせます。春が過ぎると跡形もなくなるスプリングエフェメラル(春の妖精)の一種です。2つの大きな違いは、葉の形です。アズマイチゲの葉は、小葉の先にギザギザがあります。キクザキイチゲの葉はキクに似て、全体に切れ込みがあります。
また、花もよく見ると違いがあります。写真ではわからないと思いますが、アズマイチゲの雄しべの元の方がやや紫色を帯びています。キクザキイチゲの花は、白色だけでなく青紫色や紅紫色のものも見かけます。特に、佐渡島をはじめとする新潟県など日本海側に多く見られますが、市内でも青紫色の花が咲く場所があります。
もうすぐ野山には花が咲き始めます。元気に春を迎えましょう。
おさむ
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更新日:2021年11月30日