ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー161)

更新日:2021年11月30日

Tシャツからこんにちは~4月にヤモリとご対面~

【平成30年(2018年)9月5日号】

ニホンヤモリって?

日本から東アジアにかけて広く分布し、人間と近い場所で、うまく共存している生き物。有害な蛾や蚊などを食べてくれるので、見かけたら、そっと見守ってほしい。きっと、『家守』として家を守ってくれているから。

手の平の上でじっとしている小さなニホンヤモリの写真
網戸の上を移動しているニホンヤモリの写真

今年の塩原は、3月中旬にカジカガエルが鳴き始め、トウホクサンショウウオやヤマアカガエルがなかなか産卵しないなど、生き物たちのこれまでに見たことのない行動が確認されました。

そして、4月の割には暖かい日が続いた4月下旬、干してあったTシャツに手をかけると、パッ!と何かが、下に飛びました。「何だ⁉」と目をこらすと、体長7センチメートルくらいの小さなニホンヤモリが、チョコンと首を持ち上げていました。「エ~! 君も、もう動き始めたの⁉」と、びっくりしながら、そ~っと両手ですくうように持ち上げると、そのまま手のひらの上で、じっとしていてくれました。体の大きさから、昨年の夏に卵からかえった個体でしょうか。目が大きく、かわいい顔をしたヤツです。彼らに出会えるのは、いつも暑くなり始める6月になってからです。それが2カ月も早く出会えるなんて、うれしいやらびっくりするやら…。静かにカメラで撮影してから床におろすと、チョコチョコと雨戸のすき間に入っていきました。でも、何でTシャツの中にいたんだろうと不思議に思いました。夜行性の彼らに昼間に出会えるなんて、めったにないからです。

思うにこのヤモリ君、夜遊びが過ぎてついつい私のTシャツで寝てしまったのかなと。「ヤモリにも、春眠暁を覚えずってあるのかな?」と、親近感を増した出会いでした。

あきお

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