ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー163)

更新日:2021年11月30日

土平園地の希少植物 ~ヤエガワカンバ~

【平成30年(2018年)11月5日号】

ヤエガワカンバって?

カバノキ科カバノキ属
 Betula davurica
樹皮がぼろぼろで、幾重にもはがれることから八重皮という名がついた。

剥がれ落ちそうな樹皮と、不揃いの鋸葉が特徴的なヤエガワカンバの写真
ヤエガワカンバの枝に咲く花と葉っぱの写真

冬が近づいてきました。今年の植物観察もほぼ終わりです。さて、今回紹介するのは、土平園地とそこに生えているヤエガワカンバです。土平園地は、工事が中止になった塩那スカイラインの塩原側にある遊歩道のある園地です。箱の森プレイパークの入り口を通り過ぎるとゲートがあり、そこから7キロメートルほど走ったところにあります。1時間半ほどの遊歩道は、あまり急な斜面もなくのんびり歩けます。5月下旬にはゴヨウツツジやツクバキンモンソウの花が見られます。8月下旬の調査では、ミゾホオズキやミヤマツチトリモチも見られました。

ヤエガワカンバは、カバノキ科カバノキ属の樹木です。カバノキ属の樹木といえば、シラカバやダケカンバなどがよく知られており、全体的なシルエットはどれもよく似ています。しかし、葉の形や樹皮にそれぞれ特徴があり、ヤエガワカンバは、樹皮がぼろぼろでささくれだっているのが特徴です。葉はシラカバやダケカンバのようなハート形ではなく広卵形。長さ3~6センチメートルで縁に不揃いの鋸歯が見られます。土平園地では、12本ほど見られますが、珍しい樹木なので、市ではレッドデータブックで絶滅危惧種2類※に指定しています。今年はもう花も葉もほとんど見られないので、春になったら、ぜひお出かけください。

おさむ

※絶滅危惧種2類:近い将来野生での存続が困難な1.類に移行が確実と考えられるもの。

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