ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー145)

更新日:2021年11月30日

小さな水たまりに生きる!~ひげが8本のホトケドジョウ~

【平成29年(2017年)4月5日号】

ホトケドジョウって?

大きさは4~6センチメートルぐらいで、ドジョウと比べるとずんぐりとした体をしています。市内では、ドンベ、ドンブラなどとも呼ばれています。ひげが10本あるドジョウと違い、ひげが8本あるのが特徴。湧水などがある水がきれいな場所でしか生息できない日本の固有の魚です。

水槽の中で泳ぐホトケドジョウたちの写真
体長約7cmのホトケドジョウ(成魚)の写真

 冬ごもりしていた生き物たちが動き出す日と言われる3月5日の啓蟄。その日を前にして、ポカポカ陽気に誘われた私は、いつものように小さな生き物たちに出合う散歩に出掛けました。

そこは、塩原の箒川沿いにある周囲1メートルの小さな水たまり。でも、すぐそばに湧水があり、クリスタルのような透明感のある水で満たされています。そーっと近づいて水たまりをのぞき込むと…いました、いました! 小さな魚たちが驚いて、石の下に逃げ込んでいます。誰なのかを確認するために網を入れると、ツチガエル、ウグイ、ヒガシシマドジョウ、そして、今回の主役・ホトケドジョウが入っていました。しかも、4匹も! 2年前の大水害にも負けないで、彼らはこんな小さな水たまりで頑張ってくれていたのです。「よかったよかった」と私が写真を撮って、水たまりに彼らを戻すと「またネ!」というように、ゆっくりと石の下へ潜っていきました。

現在ホトケドジョウは、環境省や各県市町村などが発行しているレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物をまとめたもの)の魚類の中で、絶滅のおそれがある種に指定されています。残念ながら市内でも、彼らの生息の場所が年々減っているのが現状。ホトケドジョウを含め、これ以上小さな生き物たちの住みかを減らさないために、私たちができることを一緒に考えていきましょう!

あきお

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