ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー150_2)
美しきハンター ハンミョウ
【平成29年(2017年)10月5日号】
ハンミョウって?
体長は2センチメートル程度。成虫は5月から10月にかけて見られる。農家の庭先や神社の参道など、踏み固められた土の環境を好む。以前は普通に見られたが、近年は減少しつつあることから、那須塩原市レッドリストに選定されている。


日本一美しい昆虫といえば、玉虫厨子で有名なヤマトタマムシを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、模様の美しさではハンミョウこそ日本一といえるでしょう。翅はビロード状の光沢をもち、青や緑、オレンジなどカラフルな斑紋で彩られ、とても鮮やかです。
ハンミョウは別名「道教え」とも呼ばれます。人が近付くと軽やかに飛び立って数m先に着地して振り返ります。これを繰り返す様子が道を教えているように見えることから名付けられました。
そう聞くとどこか可愛らしく感じますが、素性はどう猛なハンターです。日中、陽の当たる開けた地面で待ち伏せし、アリなどの小さな昆虫を見つけるとすばやく飛び立ち捕まえます。幼虫は、地中に縦穴の巣を掘って待ち伏せし、獲物が近くを通りかかると、巣穴から身を乗り出して噛みつき、引きずり込むのです。
昔はこのあたりに「ニラムシ釣り」という遊びがあったそうです。幼虫の巣穴にニラの葉を指し込むと、じゃまな葉をどかそうと幼虫が噛みつきます。その瞬間にスッと引き上げると幼虫が釣れるという遊びです。以前、知人にやり方を教わって何度か試してみましたが、残念ながら釣ることはできませんでした。
昔の子どもは、こうした遊びを通して、生き物を観察する眼が自然と養われたのですね。
じゅんじ
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更新日:2021年11月30日