ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー138)
那須野が原オリジナルの“オレンジオサムシ”!?
【平成28年(2016年)8月5日号】
アオオサムシって?
体長約3センチメートル程度。体色は和名の由来となった金緑色のほか、赤胴色、紅銅色、黄銅色など変異がある。青森県から本州中部にかけて広く分布する。地域変異が大きく、9つの亜種に分けられている(那須野が原に生息するのはキタアオオサムシ)。雑木林や草地などさまざまな環境に生息する。成虫は主に5~8月に活動する。


今回紹介するオサムシは、地上を歩き回る大きな甲虫の仲間で、昆虫が大好きだった漫画家・手塚治虫のペンネームのモデルとしても知られています。
カブトムシやクワガタムシは、体を守る硬い前ばねと飛ぶための後ろばねをもっていますが、オサムシの多くは後ろばねが退化して飛ぶことができません。その代わり脚が非常に発達していて、地表をすばやく歩くことができます。オサムシは雑食性で、おもにカタツムリやミミズ、昆虫の幼虫などに噛みつき、体液を吸います。また、果実を食べることもあるようです。
飛ぶ能力を失ったオサムシの仲間は、大きな川や切り立った崖など、歩いて越えられない環境があると移動できません。そのため、同じ種類でも地域によって色や形が少しずつ違います。例えば、アオオサムシは通常緑色の光沢をもちますが、那須野が原にすむアオオサムシは明るいだいだい色をしていて、通称オレンジオサムシと呼ばれています。
ちなみに、野外でオサムシを見つけても、決して素手でつかもうとしないでください。オサムシは外敵から身を守るために、腹の先から強烈な液体を発射するという隠し技をもっているのです。それが手に付くともう大変。2・3日は独特な臭いに悩まされることになります。興味のある方は一度試してみては?
じゅんじ
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更新日:2021年11月30日