ちっちゃな自然み~つけた(ナンバー140)
水上スケーター~アメンボのふしぎ~
【平成28年(2016年)11月5日号】
オオアメンボって?
日本最大のアメンボで、体長は2.5センチメートル程度。オスはメスよりも大きく脚も長い。最も長い脚は7センチメートル程もある。
木々に囲まれた池や流れの緩やかな小川などにすむ。成虫はおもに5月~10月にかけて見られる。


夏の水不足から一転、秋は長雨となり弱い雨やどんよりとした天気が続きました。そんな日でも、池や水たまりでは、アメンボが元気に泳いでいました。
ところで、なぜアメンボという名前がついたのでしょうか。実はアメンボの「アメ」は「雨」ではなく、「飴」のことを指します。アメンボはカメムシの仲間で、腹から匂いを出します。この匂いが昔ながらの水飴に似ていることから名づけられたといわれています。以前、ワークショップの参加者にアメンボの匂いを嗅いでいただいたところ、皆さん「なるほど!」と納得していました。
アメンボが水に浮かぶことのできる秘密は脚にあります。顕微鏡で見ると、脚には細かい毛がびっしりと生えています。毛はワックスで覆われて水をはじくため、表面張力が働き水に浮くことができるのです。
水面をスイスイと歩く姿はとてもかわいらしく、小さな子どもにも人気の昆虫です。しかし、彼らはれっきとしたハンター。水面に落ちた虫が暴れると、わずかな波を感じて忍び寄り、前あしでがばっと取り押さえて、ストローのような口で体液を吸うのです。
まもなく、アメンボは冬越しの準備を始めます。暖かな春を迎えるまで、水上のリンクは冬季休業といったところでしょうか。
じゅんじ
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更新日:2021年11月30日