旧津久井家住宅
津久井家は、かつて黒磯(下黒磯)の原街道に面して住居があり、江戸時代は黒磯村の交代名主、渋井・時庭・福田氏を含めた四家の一つであった。昭和43年(1968)12月、津久井家より黒磯市で旧宅の寄贈を受けた。市では翌年12月に現在地に移築した。この家屋は安政の大火の年に再建したもので、建築年は安政2年(1855)。
移築にあたって前後にあった下屋は取り除かれているが、母屋は茅葺寄棟造(かやぶきよせむねづくり)で桁行(けたゆき)10間(約18.2メートル)、梁間は5間(約9.1メートル)で、江戸末期における当地方の代表的中流農家の造りとなっている。
主柱(大黒柱)が細めで(天保以後は太め)梁や桁が美しい組ごしらえをしていて、囲炉裏(いろり)と上り框(かまち)の狭い形と部屋割りや神棚・仏壇の位置など往時の生活がしのばれて、貴重な農家建築の一つである。
馬屋のまわり、土間と付属施設にも当地方の特色がうかがわれる。
名称
旧津久井家住宅(きゅうつくいけじゅうたく)
指定年月日
昭和44年(1969)1月1日
員数
1棟
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市橋本町8-47
所有者
那須塩原市
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更新日:2021年11月30日