上黒磯の阿弥陀堂

更新日:2021年11月30日

この堂は寛保3年(1743)に建立され、その後何度も補修され現在に至っている。屋根はもともと茅葺(かやぶき)であった。当時、上・下黒磯には24戸からなる集落が存在し、その人たちの信仰のよりどころとして、この阿弥陀堂を建てたものと思われる。堂は上黒磯集落の入口にあり、あたかも集落を守るかのようである。

堂は明治8年(1875)より22年(1889)まで小学校の教室として使用されていたものであり、それを示すものとして、堂の壁板と須弥壇(しゅみだん)障子戸に「化成舎」の焼き印がある。「化成舎」とは、鍋掛の日新館(現在の鍋掛小学校)の黒磯分教室(現在の黒磯小学校)の名称で、明治8年5月開校の記録もある。学制発布頃の地方の実態を示す建物である。明治の初め、学校として使われた建物で現存しているのは、市内ではこの建物だけである。
平成14年(2002)、周辺の道路整備により北東約20メートルの現在地に移築された。

名称

木々の前に木造の上黒磯の阿弥陀堂が建っている写真

上黒磯の阿弥陀堂(かみくろいそのあみだどう)

指定年月日

平成2年(1990)1月22日

員数

1棟

指定別

市指定

区分

有形文化財

種別

建造物

所在地

那須塩原市黒磯449-2

所有者

阿弥陀堂管理委員会

地図リンク

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 生涯学習課 文化振興係

〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号

電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479

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