野生鳥獣の生態と特徴
野生鳥獣の被害を防止するためには、野生鳥獣のことを正確に知りましょう
イノシシ
生態
- 昼夜を問わず活動する
- 雑食性(特に甘みの強いものが好物)
- 行動範囲は3キロメートル四方程度(時期により変動する)
- メスは子供等と群れをつくる
- オスは単独で生活する
- 縄張り性は低い
- 毎年、複数頭出産する(出産期は4月から6月頃)
- 野生での寿命は10歳前後
特徴
- 警戒心が強い(慣れると大胆に行動する)
- 臆病で注意深い
- 人前に姿を現さない(なれると人前に姿を現す)
- 「猪突猛進」はパニックになって逆上したとき
- 主にけもの道を移動する
- 鼻は敏感で臭いや感触をさぐるために使われる
- 鼻は力強く、地面を掘ることもできる
- 跳躍力に優れる(1メートル以上の跳躍力)
- くぐり抜ける柔軟さもある(20センチメートル程度のすき間はくぐり抜ける)
- 体毛は太く、剛毛で、電気を通しにくい
- 学習能力が高く、覚えが早い
被害状況
- 根菜類と乳熟期以降の水稲の食害(水稲では踏み荒らしによる倒伏)
ニホンジカ
生態
- 昼夜を問わず活動する
- 草食性(植物はほとんど食べる)
- 一定の地域で生活する
- メスは群れをつくる
- オスは単独またはオスの群れをつくる
- 縄張り性は低い
- 毎年、1頭出産する(出産期は5月から6月頃)
- 野生での寿命は10歳から12歳
特徴
- 警戒心が強い(慣れると大胆に行動する)
- 昼間は森林域、夜間に田畑に出没する(人慣れすると昼間に出没する)
- 足場の悪いところを嫌う
- 臭いで危険を察知する(警戒音を発して仲間に知らせる)
- 跳躍力に優れる(1.5メートル以上の跳躍力)
- 花火などの音で追払う
- 板・ネット・電気柵などで侵入を防ぐ
被害状況
- 主に食害で水稲、野菜、飼料作物などあらゆる農作物が対象(水稲では踏み荒らしもある)
ニホンザル
生態
- 日中行動する(夜間は行動しない)
- 雑食性(果実や虫などを好む)
- 一定の地域で行動する(周期的に行動する)
- メスは子供等と群れをつくる
- オスは群れから離れ、別の群れに入ったり単独で生活する
- 2年から3年に1頭出産する(栄養状態が良いと1年から2年)(出産期は春)
- 野生での寿命は20歳程度
特徴
- 新しいものに警戒する(慣れると大胆に行動する)
- 運動能力に優れる(木登り、ジャンプが得意)
- 五感は人間と同等
- 記憶力が良い
- 学習能力は高いが、習得するまでに時間がかかる
- 縄張り性は高い
- 長距離を走るのが苦手
- 安全な場所から離れるのを嫌う
被害状況
- 主に果樹、野菜、水稲、イモ類が食害される(特に春と秋に多い)
- 群れで行動するため、短時間でも被害が大きい
- こんにゃく、とうがらし、しそなどの辛味や苦味のきつい農作物は好まない
関連事項
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更新日:2022年01月14日