大山小学校のキガンピ
キガンピとは近畿以西の本州・四国・九州・韓国南部の温暖な山地に自生する落葉低木で、樹皮は和紙の材料となる。現在、このキガンピは分布域の北限または隔離分布する暖地性種ということで貴重な植物になっている。
昭和14年(1939)に刈切(大田原市)のコナラ・クヌギ林に自生しているのを発見、その後狩野地区、西那須野地区の大山墓地で確認されていたが、太平洋戦争後の森林開発と宅地化によって一時は自生が確認できなくなっていた。
平成元年(1989)大山地区を調査中、大山小学校敷地に約50株自生しているのを発見した。大山農場を開設した大山巌(おおやまいわお)は九州出身で、氏の墓地造成にあたって郷土の樹木や土を運んだ際、その土の中にキガンピの種子が混じり、それが生育して繁殖したのではないかという説がある。

名称
大山小学校のキガンピ(おおやましょうがっこうのきがんぴ)
指定年月日
平成10年(1998)3月31日
員数
約100株
指定別
市指定
区分
記念物
種別
天然記念物
所在地
那須塩原市下永田8-7-1
所有者
大山小学校
見学にあたって
小学校校庭に自生しているので、見学する際には職員室に声をかけてください。駐車場あり。
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更新日:2021年11月30日