永田町の一本杉

永田町の一本杉
この一本杉は、かつて原っぱの中に杉の木が1本だけあったので、こう名づけられた。この一帯は、江戸時代から明治10年代(1880年前後)にかけて、那須野ヶ原と呼ばれる広大な原野であった。江戸時代、この原野に目じるしとして何本かのスギの木が植えられたらしい。そのほとんどは野火で焼けたり伐られたりし、この1本だけとなった。
明治14年(1881)、この周辺は鹿児島県出身の大山巌(おおやまいわお)(元帥(げんすい)・公爵)と、いとこの西郷従道(さいごうじゅうどう)(海軍大臣・侯爵、西郷隆盛(さいごうたかもり)の実弟)の経営になる加治屋開墾場(かじやかいこんじょう)(後の大山農場・西郷農場)となった。この2人は那須野ヶ原での狩猟を楽しみ、その際この木かげで弁当を広げたりしたという。昭和30年(1955)ごろ、近くの住民はこのスギを御神木とした一本杉稲荷神社をまつり、今日に至っている。この一本杉は西那須野駅前市街地のほぼ中央にあり、平成23年(2011)には周辺が整備された。
名称
永田町の一本杉(ながたちょうのいっぽんすぎ)
指定年月日
昭和39年(1964)10月1日
員数
1本
指定別
市指定
区分
記念物
種別
天然記念物
所在地
那須塩原市永田町866-2
所有者
那須塩原市
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更新日:2021年11月30日