木の俣地蔵
板室街道から深山ダムに向かう道路左側、林道を170メートル程入った場所に樹齢500年といわれる桂の木があり、その根元に木の俣地蔵が安置されている。
平安中期の武将安倍貞任(あべのさだとう)が、守り本尊である地蔵尊を桂の木に置いて戦(いくさ)に出たため、源頼義(みなもとのよりよし)との一戦に敗れたという伝説が残る。また、会津の農民が林の中にこの尊像を見つけ密かに持ち去ったが、毎夜「きのまたこいし きのまたこいし」と泣くので、仏罰を恐れてまた元の桂の木に安置したとの言い伝えも残されている。
木の俣地蔵より30メートルほど進むと地蔵堂があり現在7体の地蔵尊(石仏)が安置されている。現在の地蔵堂は昭和58年(1983)に再建された。かつては子育て地蔵として多くの参詣人(さんけいにん)を集めた。堂前の石燈籠は享保4年(1709)奉納とあることから、当時より厚く崇敬を集めていたことがうかがえる。
木の俣地蔵が安置される桂の木は、「木の俣地蔵のかつら」として「とちぎ名木百選」にも選ばれた。根元が枯れて空洞となっているが、平成9年(1997)より樹勢回復施術が行われている。
名称
木の俣地蔵(きのまたじぞう)
指定年月日
昭和44年(1969)1月1日
員数
1基
指定別
市指定
区分
記念物
種別
史跡
所在地
那須塩原市百村2051
所有者
東福寺
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更新日:2021年11月30日