板室本村の湯本道標
板室本村の湯本道標
この道標は、会津中街道板室宿から板室温泉(ゆもと)への道しるべとして、天保(てんぽう)7年(1836)に板室本村大日堂(だいにちどう)下方の分岐点に建立されたものである。伝承によれば、湯治に訪れた足の不自由な人がこの温泉で完治したことに感激し、同じ病に苦しむ人々のために建てたとされる。
碑文からは、奥州津軽弘前品川町(おうしゅうつがるひろさきしながわまち)の「游圓(ゆうえん)」という人が地元世話人の協力により建立したこと、文字が百村(もむら)・光徳寺(こうとくじ)第一九世大熊大和尚の書であることなどが読み取れる。
碑文
- 正面 右 會津街道 三斗小屋江三里八丁
- 左側面 左 ゆもと道 従是二十八丁
- 右側面 天保七丙申年 當所 さのや亀吉 伊勢屋長兵衛 六月大吉日建焉 世話人 江戸屋藤右エ門 和泉屋久左エ門 肥後大熊書 大黒屋利兵衛 小松屋五良右衛門 一井屋弥七
- 裏面 奥州津軽弘前品川町産游圓前年難病 大熊 游圓 夜狂濤□四支茲□矣□蒙□篤遠力 室井新右衛門 車来入湯千度平復故乎慈此碑之建 惣邑中
名称
板室本村の湯本道標(いたむろほんそんのゆもとどうひょう)
指定年月日
昭和44年(1969)7月10日
員数
1基
指定別
市指定
区分
記念物
種別
史跡
所在地
那須塩原市板室757
所有者
板室自治会
見学にあたって
すぐ近くに同じ市指定の銅造大日如来座像があります。
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更新日:2021年11月30日