黒瀧山大日尊
黒瀧山大日尊は黒滝山信仰の一の木戸として寛政4年(1792)12月に建立された。黒瀧山信仰は鴫内の成沢から大蛇尾川を上り、黒滝山(1,727メートル)頂上までの24札所(ふだしょ)を参詣(さんけい)する山岳信仰である。
山岳信仰とは、深山の巨岩や滝などの自然物を神仏に見立て五穀豊穣や家内安全などを祈願するもので、黒滝山信仰は江戸時代の中頃、白湯山信仰(はくゆさんしんこう)(「はくとうさん」とも言う)から分離したものである。文化文政年間(1804~1829)頃が最も盛んであった。
文政11年(1828)8月8日に建立された石燈籠には、遠くは宇都宮・白河・水戸・川越・仙台からの寄進者名が記されている。参詣者は入山3日前から大日尊の堂に籠(こ)もり、心身を清め、白装束で六根清浄(ろっこんしょうじょう)を唱えながら参詣した。この信仰は明治時代末期頃まで盛んであったが、大正時代から徐々に衰え、昭和に入ると参詣者は断絶した。しかし、近年地元有志によって参詣登山が復活した。
名称
黒瀧山大日尊(くろたきさんだいにちそん)
指定年月日
平成6年(1994)2月18日
指定別
市指定
区分
記念物
種別
史跡
所在地
那須塩原市鴫内1560-2
所有者
鴫内・湯宮・木綿畑本田・木綿畑新田自治会
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更新日:2021年11月30日