鳩が森城跡
鳩ヶ森城は、寛治3年(1089)に山本上総介家隆(やまもとかずさのすけいえたか)によって築かれた。山本氏は白鳳時代に創建された嶽山箒根神社の別当職を代々務めた家系で、後三年(ごさんねん)の役(えき)の際、当時別当職にあった隆珍は、源義家(みなもとのよしいえ)に従い軍功をたて、山本上総介家隆と名を改め、箒川沿岸8か村、伊佐野郷15か村を支配した。
鎌倉時代以後、室町時代にかけて塩谷郡は主に宇都宮城主に従う豪族山本氏・氏家氏・塩谷氏の3氏が支配していた。天文2年(1533)城主山本伊勢守資宗(やまもといせのかみすけむね)の時代、大田原備前守資清(おおたわらびぜんのかみすけきよ)に攻略され、鳩ヶ森城は落城し、28代440年余続いた山本城主の歴史は終焉した。
城郭は南北約220メートル、東西約150メートルの楕円形で、東面は箒川に沿って斜面があり、南西側には深い天然堀、北面には土塁が高く築かれている。城跡の保存状態が良く、当時の城の規模や形状がよく分かる。
名称
鳩ヶ森城跡(はとがもりじょうあと)
指定年月日
昭和48年(1973)5月3日
指定別
市指定
区分
記念物
種別
史跡
所在地
那須塩原市宇都野786-3
所有者
個人所有
見学にあたって
駐車場なし
地図リンク
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更新日:2021年11月30日