三島農場事務所跡
この地は、肇耕社(ちょうこうしゃ)並びにこれを引き継いだ三島農場の事務所跡で、那須野ヶ原の歴史にとって重要な所である。その主な理由は次の通りである。
- 肇耕社及び三島農場の事務所として、約70年に及ぶ農場経営の本拠地であった。
- 明治17年(1884)、洋画家 高橋由一の写生旅行の出発点で、東北旅行後再び、この地にもどった。
- 明治18年(1885)、那須疏水の通水式が行われた(内務卿山縣有朋(ないむきょうやまがたありとも)らが出席)。
事務所は木造2階建て、建坪は45.5坪(約150平方メートル)であった。昭和52年(1977)1月に解体され、敷地跡には同年、ボーイスカウト日本連盟から譲渡された旧三島邸の和館部分を移築し西那須野町郷土資料館が開館した。この郷土資料館は平成5年(1993)に焼失したが、同16年(2004)に那須野が原博物館が開館し、塩原街道沿いの隣接地には道の駅(初め「にしなすの」、現「那須野が原博物館」)が設置された。博物館周辺の池や土手(土塁)・ヤウラ(防風林)等は、当時の面影を残している。
名称
三島農場事務所跡(みしまのうじょうじむしょあと)
指定年月日
昭和39年(1964)10月1日
指定別
市指定
区分
記念物
種別
史跡
所在地
那須塩原市三島5-1
所有者
那須塩原市
見学にあたって
那須野が原博物館敷地。駐車場あり。
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更新日:2021年11月30日