高木会館

高木会館
高木会館は黒磯銀行本店として、大正7年(1918)に建築された。当時の格調高い格天井(ごうてんじょう)や幅90センチメートルの回り階段等が残されている。外観の正面は芦野石、他は大谷石造りとなっており、全体に石造建築の趣を呈している。正面2階の窓の上部は4つの半円アーチで、その上方に黒磯銀行の社章が浮き彫りされている。
黒磯銀行は、黒磯に本店を置く初の銀行として大正7年(1918)9月に開業した。頭取は、黒磯駅前の事業家である高木慶三郎であった。昭和10年(1935)に銀行を廃し、黒磯興業株式会社となり、同25年まで営業した。その後は、高木一族の会館として使用された。黒磯駅前は、明治時代より大火が相次ぎ、特に昭和6年(1931)の大火は、140戸を焼失するほどのものであった。
このような火災に対する備えから耐火性のある石造建築が計画された、と伝えられている。設計者はオーナーの高木慶三郎自身である。
本来は瓦葺(かわらぶき)であったが、平成23年(2011)3月の東日本大震災により被災したため、ガリバリウム鋼板に葺替えられている。
名称
高木会館(たかぎかいかん)
指定年月日
平成14年(2002)6月25日
員数
1棟
指定別
国登録
区分
有形文化財
種別
建造物
所在地
那須塩原市本町5-19
所有者
個人所有
見学にあたって
現在は1階がレストランして使用されているため、どなたでも入ることができます。
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更新日:2021年11月30日