関根の板碑

関根の板碑
関根共有墓地より出土した、延文(えんぶん)年間(1356~60)の板碑。板石塔婆(いたいしとうば)ともいい、主に鎌倉時代から室町時代にかけて追善や供養の目的でつくられた石造物である。造立(ぞうりゅう)者については不明だが、地元の有力者あるいは僧侶ではないかと考えられ、当時すでにこの地域に人が住んでいたことを証明するものである。
この板碑は山形・二条線があり、武蔵型に似ている。東北型板碑特有の額部の突き出しがないことから、武蔵型板碑に似せて造ったものと考えられる。塩原産の緑色凝灰岩(ぎょうかいがん)が使用されており、下部は欠損している。形態は阿弥陀三尊種子(しゅじ)で、主尊に阿弥陀如来(キリーク)、脇侍に観音菩薩(サ)と勢至菩薩(サク)の種子(しゅじ)(仏を表す梵字)が刻まれている。普通は右に観音、左に勢至であるが、この板碑では脇待の配置が左右が逆になっている。
名称
関根の板碑(せきねのいたび)
指定年月日
昭和59年(1984)4月1日
員数
1点
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
考古資料
所在地
那須野が原博物館(那須塩原市三島5-1)
所有者
那須塩原市
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更新日:2021年11月30日