東小屋村全図
文化5年(1808)の書き込みがある地図は、寛政5年(1793)に下野国の幕府領支配の任についた代官山口鉄五郎(やまぐちてつごろう)の命により作成され提出された地図と考えられる。また、図中「文化十一戌年畑田成来」の書込みと凡例が示されており、凡例の中には「畑田成」と読むことができるものがあることから、山口堀開削(かいさく)の際に既存の畑地を田にするとの計画書であった可能性が高い。加えて、地図は位置関係がきわめて正確に記されており、耕地一枚ごとに地番、面積、耕作者名が記されている。絵図には地番が記載されていることなどから、新しい耕作地の管理法で行われていたと推察される。
この地図は、当時の東小屋村の様子を伝えるとともに、山口鉄五郎の新田開発の一端がうかがえる大変貴重な史料である。
- 材質:和紙、彩色
- 大きさ:縦172.4センチメートル、横189.4センチメートル
名称
東小屋村全図(ひがしこやむらぜんず)
指定年月日
平成27年(2015)3月30日
員数
1点
指定別
市指定
区分
有形文化財
種別
古文書
所在地
那須塩原市東小屋183
所有者
法真寺
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更新日:2021年11月30日