関谷の城鍬舞

関谷の城鍬舞
田植え踊りを芸能化した風流系の芸能で、城鍬舞や平鍬踊りと呼ばれる民俗芸能は、栃木県北部箒川沿いの穀倉地帯と福島県南部に現存している。この城鍬舞は、旧大田原藩領である箒川沿いの関谷を含む6か村で伝承されていた。現在は那須塩原市の関谷と上大貫、大田原市の上石上の3地区で伝承されているが、衣装も曲も舞も同一ではない。
起源については定かではないが、口碑伝承によれば天文2年(1533)鳩ヶ森城が落城し、関谷村は大田原氏の支配下に置かれた。やがて天文12年(1543)大田原城の築城が行われ、関谷村を含む領内の村民が動員された。
その完成祝いに領主が城内で慰労の宴を催した際に、労役に駆り出された農民が即興的に鍬を持ち、また樽を叩いて踊ったのが始まりといわれる。
この城鍬舞は大正11年(1922)ごろを最後に中断していたが、地元有志により昭和57年(1982)復活し、現在は4月に行われる地元の愛宕神社例祭に奉納されている。
- <舞の芸態>笛4人(大人)、太鼓打ち2人(大人)、鍬たたき12人(子ども)、旗持ち2人(大人)
- <演目>「街道踊り」「神明」「東天」「下座」「唐土の舞」「和楽」「鎮め」「九練り」の順に行われる。
名称
関谷の城鍬舞(せきやのしろくわまい)
指定年月日
昭和59年(1984)9月9日
指定別
県指定
区分
民俗文化財
種別
無形民俗文化財
所在地
関谷・下田野地区
所有者
関谷城鍬舞保存会
見学にあたって
毎年4月に行われる、地元の愛宕神社例祭に奉納されています。
地図リンク
この記事に関するお問い合わせ先
教育部 生涯学習課 文化振興係
〒329-2792
栃木県那須塩原市あたご町2番3号
電話番号:0287-37-5419
ファックス番号:0287-37-5479
お問い合わせはこちら
- より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2021年11月30日